「吾輩は猫である」

  挿画でつづる漱石の猫 I AM A CAT illustrated
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横浜のトラ猫さんと姥子問答 [3]

トラ猫さんからの返信です。

早々に「漱石と温泉」についての詳しいご解説をいただき、ありがとうございました。とても参考になりました。
秀明館のご主人に伺った限りでは、
・「漱石もたぶん来ていたろうと思われる、他に温泉宿がないから」
・「開業は明治30年代頃と聞いている」
とのことでした。
秀明館も「天山」さんが譲り受けての営業なので、正確なことは、よく分からないようです。

「箱根彩景」(2000 箱根町立郷土資料館) という、幕末〜震災以前の古写真を集めた写真集を見ますと…。



姥子温泉の写真は秀明館ではなく、細い道に沿った茅葺屋根の家屋です。温泉宿と思しき数件の家屋は、素朴な広重の浮世絵にあるような感じの宿です。となると「他に温泉宿がなかったから秀明館に逗留した」という説は、信憑性に欠けるかもしれません。
「猫」での姥子温泉の散々な書き様からすると、漱石が逗留したのは茅葺屋根の温泉かな、という気もいたします。
秀明館も当時は茅葺家屋だった可能性もありますが、秀明館のパンフレットには…

「漱石が逗留した明治すら、昨今のことに思える程、森は浮世の移ろいをよそに、今も静かに此の湯だけの時を刻んでいる」

とだけあり、正確な開業年代は書かれていませんでした。
また、いろいろ調べてみまして何か情報を得ましたら、お知らせいたします。
今後ともよろしくお願いいたします。

                                   トラ猫

う〜む…岡 三郎氏の調査により判明した、漱石が姥子に行ったとされる、明治23年の8〜9月ごろに秀明館が存在しなかったとなれば、姥子にあった他の温泉宿に泊まったのでしょうが、現在の秀明館で「漱石もたぶん (秀明館に) 来ていたろうと思われる、他に温泉宿がないから」とゆー発言があったんですな ?

これはなんだかミステリー ! …続く。

※秀明館は永らく宿泊可能な温泉宿であったが、経営者が変わって改装され (前は有名な名物女将が仕切っていたそうだが、箱根湯本で温泉施設を経営する「天山」の傘下となる)、2005年5月から日帰りのみ受け付ける温泉となった。
あるサイトの情報では、「天山」は秀明館の経営が出来ることを誇りに思っており、採算度外視で営業しているとのこと。
参考 http://www5e.biglobe.ne.jp/~onsenwdr/ubako-onsen-syuumeikan.htm
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