「吾輩は猫である」

  挿画でつづる漱石の猫 I AM A CAT illustrated
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《第拾一》 新体詩は俳句と違う


画/岩崎年勝

 東風君は真面目で「新体詩は俳句と違ってそう急にはできません。しかし、できた暁にはもう少し生霊(せいれい)の機微(きび)に触れた妙音が出ます」
「そうかね、生霊(しょうりょう/精霊)はおがらを焚(た)いて迎え奉るものと思ってたが、やっぱり新体詩の力でも御来臨(ごらいりん)になるかい」と迷亭はまだ碁をそっちのけにしてからかっている。

「おがらを焚(た)いて迎え奉るもの」
「おがら」は麻幹。麻の皮をはいだ茎。盂蘭盆(うらぼん)に門前でこれを焚いて、死者の霊を送り迎えする風習がある。


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